歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

ドラマと主題歌の感想 : からかい上手の高木さん - 主題歌名: 遥か (Aimer)

今回も2024年の春期(4月から6月)に放送されたドラマとその主題歌感想の感想を書き綴っていきます。


このブログは邦楽は少なめですが、私はドラマをよく見るので、個人的にドラマも主題歌も好きになったものをピックアップして感想や考察を気楽に書いていきたいと思います。

今作は映画も公開されてるので映画についても触れてみます。

ネタバレはなるべく避けますが読むと分かってしまうところがあるのでこれから配信等でドラマや映画を見る方はご注意ください。

 

ドラマ・タイトル:からかい上手の高木さん

  • 放送日:毎週火曜日11時56分〜 (2024年4月2日〜5月21日)
  • 系列:TBS系列
  • 出演:月島琉衣、黒川想矢 他
  • 主題歌
    アーティスト:Aimer
    曲名:遥か

映画「からかい上手の高木さん」オリジナル・サウンドトラック

 

 

ドラマ 感想

 

今回はTBS系列「ドラマストリーム」の2024年春期の「からかい上手の高木さん」です。


30分だけどサクッと見れる深夜ドラマは、プライム帯にはないブレイクしていないキャストが主役だったりチャレンジングなドラマをたまに見ることが出来ます。

このドラマは原作マンガの名前だけ知っててどんなドラマだろうという好奇心で見始めたドラマです。

どこにでもいるような田舎の中学生の二人が主人公となるコメディタッチのラブコメです。
この二人がとても初々しくてこのナチュラルさが面白くてクスッとどころか爆笑させらるほどの素の演技です。

主人公の高木さんを演じる月島琉衣ちゃんの可愛さも良いのですが、からかわれ役の西方を演じる黒川想矢くんがかなりツボってしまいこの春毎週楽しみなドラマでした。
高木さんの憎めないいたずらとからかう時の表情、そして最高のリアクションで応じる西方のの声の裏返り方がいちいち可愛くて、たまに逆に西方がからかおうとしても高木さんは全てお見通しというシチュエーションが抜群の脚本と演技で織りなされます。

これが狙っている演技であれば黒川想矢くんの果てはロバート・デ・ニーロダスティン・ホフマンかという位の名演です。(例えが古い)

エモいとか甘酸っぱいという表現はこのドラマのためにあるのというくらい、中学生時代の淡い恋愛心をくすぐられ、大人であれば忘れていた何かを思い出させられるドラマでした。

そして海と空の青さがとても綺麗な島の風景が甘酸っぱくももどかしいドラマをより印象的にしてくれました。

 

そしてこのドラマを監督した今泉力哉監督の続編となる映画も観ました。

10年の月日が経って大人になり母校で体育教師をしている西方の元に教育実習生として高木さんが島に戻ってきて再開することで始まるラブ・ストーリーです。

高木さん役は永野芽郁さん。100%正しいキャスティングです。
西方役の高橋文哉さんもドラマの西方がそのまま成長したピュアさとキャラが健在で安心して観ることができました。

ドラマではからかいからかわれるという関係の二人の間で起こる出来事が1話ずつ展開されていき笑いの要素が強かったですが、映画では大人になった二人に生徒との関係性が絡みながらストーリー性を持って展開されていき、最後はある意味驚きの展開でした。

それでもはツッコミながら見るより何も考えずにキュンキュン感を楽しみながら嫌なキャラは一切出てこないピュアラブストーリーを堪能できました。

またこの映画はとても静かな映画で映画館の中でポップコーンを食べる音さえも気になる位に静かな映画でした。

シリアスではないはずですがキャストのセリフを聞かせることを主眼に置かれた映画のようにも思えました。

 

主題歌 感想

 

主題歌はAimer の[遥か]です。
この人の曲は数曲シングルを聴いた程度ですが、クールなヴィジュアルとは裏腹にJPOPの王道というか昔ながらの日本の歌謡曲の持つウェットな感情や味わいを現代にアップデートした感覚を感じます。
軽くハスキーな声がそんな歌にマッチします。

歌詞はドラマの世界を思い起こす世界観が描かれています。

Haruka - Aimer | Teasing Master Takagi-san Live Action MV 「エメ - 遥か」

 

Aimerはこの曲について下のように語ってます。

【Aimerコメント】
 
からかい上手の高木さん」という素敵な作品の映像化に際し、主題歌として関われること、心から光栄に思っています。
『高木さん』と『西片』二人のその尊い関係の象徴になるような楽曲を目指して「遥か」という曲を制作しました。
わたしにとっても新しい空気感を纏った曲です。
 
作品を愛するみなさんに、そして今回の映像化で初めてこの作品に触れるみなさんにも、少しでも気に入っていただけたらとても幸せです。

www.sonymusic.co.jp

 

ちょっとだけですが歌詞を見ていきます。
サビの部分ではこのように謳われています。

遥か記憶の空 2人照らす光
膝までの浅瀬で 見つけた星
君まで届くなんてさ ありえないような

中学生だった二人が別れた後、海辺を星空を見ながらその星明かりが遠くにいる君に届くことなんてないよな、といった西方くん目線の歌詞だと思います。

 

そして2回目のサビではこのように歌われます。

遥か記憶の空 2人照らす光
いつまでもこうして 笑っててほしい
夜空に舞い上がる 幾千の花びら
でたらめな誓いで 生きてく日々
君から届くなんてさ ありえないような

星明かりは過去の記憶から今でも続いてます。
中学生の頃のなんでもない子供の会話としたのかどうかも分からない再会の約束。
そんな約束が君の方から果たしてくれるなんてありえないよな、という寂しい思い。

この曲は映画でも使われてますが、ドラマを見ている時に感じた感想が映画ではどう変わるかが楽しみです。


ドラマで見た時は大人びたこの曲はどうなのかなと思いましたが、映画に繋げるための曲でした。

ラストでイントロが流れた時はとても印象的だったし映画をより情感的にしてくれました。

 

ではまた。