歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

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アルバム[Forever]全曲歌詞和訳:Legendary - Bon Jovi

今日はBon Jovi(ボン・ジョヴィ)Legendary(レジェンダリー)です。
直訳はすると、「伝説的な」です。
歌詞を気にしなければ「元気の出る」曲です。
はたしてどんな歌詞の曲でしょう。

歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。

 

 

 

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ザ・トラック・オブ・ザ・デイ

  • トラック名: Legendary(レジェンダリー)
  • バンド名: Bon Jovi(ボン・ジョヴィ)
  • 収録アルバム: Forever(フォーエヴァー)  *Track 1
  • トラックリリース日:2024年3月14日

 

ボン・ジョヴィは、説明不要のアメリニュージャージー州出身のロックバンドです。
世界的な人気を誇るハード・ロックバンドです。

今日は2024年6月7日にリリースされた16枚目のオリジナル・アルバム「Forever(フォーエヴァー)」の1曲目[Legendary]です。この曲はアルバムから第一弾で3月14日に先行配信済の曲です。
今日から[Forever]の全曲紹介を目指して和訳していきます。

 

この曲は2024年4月から始まったフジテレビ系(水曜22時〜)の山下智久主演「ブルーモーメント」の主題歌にもなっており、原作は「COMIC BRIDGE(KADOKAWA)」で連載中のコミックです。

2024年3月のネットニュースでボン・ジョヴィが日本のドラマの主題歌を担当?という思いがけないニュースでした。
しかもニュー・アルバムからの新曲をタイアップ。

 

甚大な気象災害によって脅かされる人命を守るべく、知恵と知識を駆使して現場の最前線で、命懸けで救助に立ち向かうSDM本部(特別災害対策本部)メンバーの奮闘物語。

『ブルーモーメント』主題歌がボン,新曲「レジェンダリー」に決定 | yahoo!ニュース

山下智久主演ドラマ『ブルーモーメント』主題歌がボン・ジョヴィの新曲「レジェンダリー」に決定 – THE FIRST TIMES

 

テレビ局側がボン・ジョヴィ・サイドへアプローチし、ボン・ジョヴィ・チームが提案したこの曲がドラマ制作サイドの希望と一致し、めでたくドラム主題歌に決定したようです。
ドラマ主題歌のニュースから彼らの新曲とアルバムリリースを知り嬉しさ倍増でした。

ちなみにボン・ジョヴィの曲が日本のドラマの主題歌になるのは24年ぶりで、その時は[Crash]収録のバラード[Thank You For Loving Me]だったようです。

 

そしてこのドラマ、私も見てるのですがかなり面白いです。
いわゆる災害救助ヒーロー・ドラマで、基本1話完結となるのですが、気象異常が引き起こす災害から人々を救うという点が一風変わってて、ストーリーもよく練られているので引き込まれるし、登場人物間で展開されるサイドストーリーも良い伏線の張り方をしていて、良くできた良質のドラマです。
思わず小声で?「がんばれ〜」と言って手に汗握ってしまいます。
TBSの日曜劇場っぽい熱血系カラーもあり老若男女楽しめるドラマです。

山下智久さんを始め好き嫌いが分かれそうなキャストが多いかもしれませんが、ドラマの内容が良いのとキャストとキャラとのミスマッチがあまりないので気にならないと思います。

ボン・ジョヴィの曲はエンディング間近のこれぞという場面に流れてきて良い感じにハマってますね。
演技のバックで流れる時間が多いのでセリフにかき消され曲があまり目立たないというところが少しだけ残念です。

 

そんな久々のボン・ジョヴィのヒーロー物ドラマの主題歌を聴いてみます。
なお英詞は"genius.com"から引用し、Apple Music/Spotify/Official Lyric Videoから補足しています。

和訳後の感想は歌詞の下に記載しています。

 

【和訳】ボン・ジョヴィ - レジェンダリー / Bon Jovi - Legendary【4/24スタート フジ水10ドラマ『ブルーモーメント』主題歌】| Universal Music Japan

 

歌詞/和訳

Title : Legendary
Producer : John Shanks & Jon Bon Jovi
Writer : Billy Falcon, John Shanks & Jon Bon Jovi
 
 
[Intro]
(Oh, oh, oh, oh)
 
[Verse 1]
Who are you and who am I
To think that we could ever fly?
(To think that …とはねえ(驚いた、悲しい、情けない) (by weblio))
It don't pay to even try
Work, get paid, and just get by
(get by (…で)何とかやっていく(出来はよくないが)何とか通用する (by weblio))
Sons of sons, bricks on bricks
What's broken you don't try to fix
'Round here, there ain't no whys and ifs
You don't pick up what you can't lift
 
君は何者で、僕は何者なんだろう
僕達だって空を飛べるなんて信じてた時があったんだよね
努力したって報われてない
働いて、給料をもらって、何とかやっていくだけ
親の代から積み上げられてきて問題もある
壊れたものを直そうともしない
この辺りでは、どうして、とか、もしかしたらなんて関係ないんだ
持ち上げられないものをわざわざ持ち上げるようなことはしないんだ
 
 
[Pre-Chorus]
I raise my hands up to the sky
Don't need more to tell me I'm alive
 
僕は両手を空に上げてみる
生きているんだって自分自身に言い聞かせる必要なんてないんだ
 
 
[Chorus]
Got what I want 'cause I got what I need
Got a fistful of friends that'll stand up for me
Right where I am is where I wanna be
Friday night comes around like a song
"Sweet Caroline," and we all sing along
(Sweet Caroline アメリカの歌手、ニール・ダイアモンド作曲および演奏の楽曲)
Got my brown-eyed girl, and she believes in me
Legendary
 
必要なものはもう既に手に入れてるんだ
僕を支えてくれる友だっているんだ
今この場所で僕のままでありたいんだ
金曜の夜は「スウィート・キャロライン」を
みんなで一緒に歌うんだ
大切な信じ合える彼女がいること、それが伝説的な事なんだ
 
 
[Verse 2]
I know this town like the back of my hand
(know 〜 like the back of my hand 〜のことなら手にとるように分かる)
Every crack in the sidewalk tells me who I am
"Live and you love" is the law of the land
These are our dreams, that's where we stand
 
私はこの街を手の甲のように知っている
歩道のひび割れ一つ一つが僕自身を語っている
「愛するために生きる」それがこの国の掟だ
僕らの夢であり守るべき事なんだ
 
 
[Pre-Chorus]
Raise my hands up to the sky
Don't need more to tell me I'm alive
 
僕は両手を空に上げる
僕は生きているんだって自分自身に言い聞かせる必要なんてないんだ
 
 
[Chorus]
Got what I want 'cause I got what I need
Got a fistful of friends that'll stand up for me
Right where I am is where I wanna be
Friday night comes around like a song
"Sweet Caroline," and we all sing along
Got my brown-eyed girl, and she believes in me
Legendary
 
必要なものはもう既に手に入れてるんだ
僕を支えてくれる友がいるんだ
今この場所で僕のままでありたいんだ
金曜の夜は「スウィート・キャロライン」と共にやってきて
みんな一緒に歌うんだ
大切な信じ合える彼女がいること、それが伝説的な事なんだ
 
 
[Post-Chorus]
(Oh, oh, oh, oh)
 
[Bridge]
Who are you and who am I
To think that we could ever fly?
 
君は何者で、僕は何者なんだろう
僕達だって空を飛べるなんて信じてた時があったんだね
 
 
[Chorus]
Got what I want 'cause I got what I need
Got a fistful of friends that'll stand up for me
Right where I am is where I wanna be
Friday night comes around like a song
"Sweet Caroline," and we all sing along
Got my brown-eyed girl, and she believes in me
Legendary
 
必要なものはもう既に手に入れてるんだ
僕を支えてくれる友がいるんだ
今いる場所こそがずっといたい場所なんだ
金曜の夜は「スウィート・キャロライン」と共にやってきて
みんな一緒に歌うんだ
大切な信じ合える彼女がい流こと、それが伝説的な事なんだ
 
 
[Post-Chorus]
(Oh, oh, oh, oh)
Legendary
(Oh, oh, oh, oh)
 
それだけで伝説的な事なんだ
 
 

トラック・インプレッション

イントロの「オオーオオーオ」というコーラスが聴こえた時からボン・ジョヴィとわかり、ジョンのヴォーカルが聴こえくると嬉しさが込み上げてきて、「あぁ、帰ってきたんだ」と思わせてくれる、そんなボン・ジョヴィしか出来ない元気で前向きなロックソングです。

ほんのり切ないメロディが相変わらず日本人の琴線に触れます。

PVでもジョンとドラマーのティコは本当に良い歳の取り方をしていますね。
キーボードのデヴィッドは元が童顔なので昔から変わらなず若々しく見えます。

 

Bon Joviはどのアルバムには名曲・代表曲はあるのですが、ここ数作の中では格が違う万人に好かれる名曲だと思っていて何度も聴いても飽きが来ず耳になじんで来ます。

 

歌詞の前半は自分達では手に負えないことや社会の理不尽への嘆きが歌われつつも、コーラスに向かうにつれ自分達の幸せを見つめ直して日常生活の中のささやかな出来事が幸せを与えてくることの当たり前のようなこと、それこそが伝説的で素晴らしいことなんだと歌われています。

物質的や金銭的な満足感ではなく、日々の生活の中での人との繋がりや信頼や愛という目には見えない事が素晴らしいのだという、国や世代を問わず全ての世代に向けた応援歌になっています。

 

詩的な表現を挟みながら真っ直ぐ過ぎるほど真っ直ぐな歌詞。
音楽好きには捻りがなくて好き嫌いが別れるとは思いますが、素直に元気を貰える前向きソングは大好きです。
それでもアメリカのベースボール球場で流れる「スウィート・キャロライン」やヴァン・モリソンの「ブラウン・アイド・ガール」という超有名なクラシック・ロックの名曲を歌詞のフレーズに挟んでくるところは秀逸です。
特に「ブラウン・アイド・ガール」はジョンを支えてきたジョンの妻への感謝やオマージュがありそうです。
 
PVではあえて白髪を隠さない62歳の等身大のジョンと今のバンドの演奏を見ることが出来ます。

そして歌詞で歌われる"ささやかな幸せ"は私にとって、僕らのボン・ジョヴィが帰ってきてくれて、今でも活動を続けていることです。

 

ボン・ジョヴィの[Forever]からは以下の曲も和訳しています。
良かったら見てください。

歌詞和訳:We Made It Look Easy - Bon Jovi - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

歌詞和訳:Living Proof - Bon Jovi - 歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

 

ではまた。