歌詞和訳 〜キラクにキママにマジメにホンヤク〜

洋楽ときどき邦楽。好きな歌の和訳に歌の解説とエピソードを。思い出も添えて。

アルバム[Forever]全曲歌詞和訳:Wall of Jericho - Bon Jovi

アルバム[Forever]全曲今日はBon Jovi(ボン・ジョヴィ)Walls of Jericho(ウォールズ・オブ・ジェリコ)です。
直訳は「ジェリコの壁」です。
歌詞を気にしなければ「スタジアムロック・バンドの真骨頂を感じる」曲です。
はたしてどんな歌詞の曲でしょう。

 

歌詞と和訳だけ見たい方は下の目次の「歌詞/和訳」クリックしてください。

 

 

フォーエヴァ― (通常盤)

 

ザ・トラック・オブ・ザ・デイ

説明不要の世界的人気を誇るアメリニュージャージー州出身のハード・ロック・バンド ボン・ジョヴィです。

今日は2024年6月7日にリリースされた16枚目のオリジナル・アルバム[Forever]8曲目[Walls of Jericho]です。

 

ジェリコの壁。
西欧の歴史に疎すぎる私でも言葉だけはしっています。

凄く簡単に書くと、中東のエルサレムに近いジェリコという高い壁で囲った町がありました。
モーセの後継者ヨシュアジェリコの街を占領しようとしたが、エリコの人々は城門を堅く閉ざし、誰も出入りすることができなかった。
しかし、主の言葉に従い、イスラエルの民が契約の箱を担いで7日間城壁の周りを廻り、角笛を吹くと、その巨大なエリコの城壁が崩れました。

さながら進撃の巨人を思い出させる話ですが、神の前には頑丈な高い壁も意味をなさなかったというお話のようです。

 

この曲のソングライターにはジョン・ボン・ジョヴィとジョン・シャンクスと共にブルーノ・マーズとのパートナーで知られるフィリップ・ローレンスが参加しています。
ブルーノの代表曲[Just the Way You Are],[Grenade](共に[Doo-Wops & Hooligans]収録)のソングライターとして知られます。

そんな珍しいソングライターを迎えて、ボン・ジョヴィらしいボップ・ロックですが、いつもとちょっと違うぞと思わせる曲を聴いてみます。


なお英詞は"genius.com"から引用し、Official Lyric Videoから補足しています。

 

Bon Jovi - Walls of Jericho (Official Lyric Video)

 

歌詞/和訳

Title : Walls of Jericho
Producer : John Shanks
Writer : Jon Bon Jovi, John Shanks & Philip Lawrence


[Chorus]
Make some noise, strike up the band
Pull the paint off of the ceilin'
Sing down the walls of Jericho
One more time, with feelin’

周囲が騒ぎ出してきてバンドが演奏を始める
天井のペンキさえ剥がしてしまおう
ジェリコの壁を歌い落とそう
気合いを込めてもう一度騒ぐんだ


[Verse 1]
I went walkin' through the valley
Arrows flyin' overhead
Heaven told me, "Boy, be patient
Take the long way around instead"

谷間を歩いてたら
頭上を矢が飛んでいた
神は俺に「さぁ、冷静になって周囲を気にして遠回りするんだ」
と言ったんだ


[Pre-Chorus]
You've come too far to turn back now
Let me show ya how the walls come crumblin' down

みんな引き返すには遠くまで来てしまった
俺に壁が崩れ落ちてく様を見せてくれ


[Chorus]
Make some noise, strike up the band
Pull the paint off of the ceilin'
Sing down the walls of Jericho
One more time, with feelin'

周囲が騒ぎ出してきてバンドが演奏を始める
天井のペンキさえ剥がしてしまおう
ジェリコの壁を歌い落とそう
気合いを入れてもう一度騒ぐんだ


[Post-Chorus]
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na-na)

(ナナナナナ、ナナナナ)
(ナナナナナナナ)


[Verse 2]
Drop your shield and lay your sword down
Your weapons are your voices
You will know the war is over
When the weary soul rejoices*1

盾を捨て剣を下ろせ
みんなの武器は声なんだ
争い合いは終わるんだ
その時、疲れきった魂は幸せを感じるんだ


[Pre-Chorus]
You've come too far to turn back now
Let me show ya how the walls come crumblin' down

みんな引き返すには遠くまで来てしまった
俺に壁が崩れ落ちてく様を見せてくれ


[Chorus]
Make some noise, strike up the band
Pull the paint off of the ceilin'
Sing down the walls of Jericho
One more time, with feelin’

周囲が騒ぎ出してきてバンドが演奏を始める
天井のペンキさえ剥がしてしまおう
ジェリコの壁を歌い落とそう
気合いを入れてもう一度騒ぐんだ


[Post-Chorus]
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na-na)

(ナナナナナ、ナナナナ)
(ナナナナナナナ)


[Bridge]
Wake the echo, call the thunder
Tell them we’ve only just begun
No amen, no hallelujah
This is a song for everyone

声を反響させ、雷を呼ぼう
今、始まったばかりなんだ
アーメンもハレルヤもない
これはみんなのための歌だ


[Chorus]
Make some noise, strike up the band
Pull the paint off of the ceilin'
Sing down the walls of Jericho
One more time, with feelin’

One more time, with feelin', boys
Long as we're still breathin'
Sing down the walls of Jericho
One more time, with feelin’

周囲が騒ぎ出してきてバンドが演奏を始める
天井のペンキさえ剥がしてしまおう
ジェリコの壁を歌い落とそう
気合いを込めてもう一度騒ぐんだ

気合いを入れてもう一度騒ぐんだ
声が続くまで騒ぐんだ
ジェリコの壁を歌い倒そう
気合いを入れてもう一度だ


[Post-Chorus]
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na-na)
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na-na)
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na-na)
(Na-na-na-na-na, na-na-na)
(Na-na-na-na-na)

(ナナナナナナ、ナナナ)
(ナナナナナナナナ)
(ナナナナナナナ、ナナナ)
(ナナナナナナナナ)
(ナナナナナナナ、ナナナ)
(ナナナナナナナナ)
(ナナナナナナナ、ナナナ)
(ナナナナナナナナ)
(ナナナナナナナ、ナナナ)
(ナナナナナナナ)

 

トラック・インプレッション

シンガロング必須な高揚感たっぷりのコーラスから始まるアルバムの中で一番明るい曲です。

聖書の物語であるジェリコの戦いを通して、耐えることと団結について歌った曲です。
聖書からインスパイアされた曲のようですが、宗教的な内容が歌われているわけではなく、共に巨大な壁を壊してしまおうという連帯感を促しています。

ジョンは敬虔なカトリック信者として育っていることからもしかしたら何か宗教的な意図があるのかと思いましたが、Youtubeのこの曲のコメンタリーで、自分たちを分断・分離させる壁を人々の力で取り除こうという団結について歌っていると語っています。

ではまた。

 

フォーエヴァ― (通常盤)

フォーエヴァ― (通常盤)

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*1:rejoice 〔良い出来事・朗報などを〕幸せに[うれしく]感じる[思う]、喜ぶ <by 英辞郎>